蛇抜け

日常

全国ニュース等で報道されご存じの方もおられるかと思いますが、先週、7月9日の夕方、当店のある、南木曽町の三留野地区にて2つの沢で長さ数百メートルの範囲にわたって土砂崩れが起き、家屋が数件流され、男の子が一人亡くなってしまいました。
この土砂崩れ、南木曽町では度々起こっており、沢沿いの土砂が崩れ、沢をヘビが抜けていくように見えることから『蛇抜け』と呼んでいました。
もちろんそういった脆い地質のため、砂防堰堤(砂防ダム)が複数箇所作られていますし、今回崩れた梨子沢にもここ数年の間に出来たばかりの堰堤があったのですが、数日間続いた雨により緩んだ地盤に、瞬間的な鉄砲雨が重なりこのような災害につながってしまったようです。
昨日は消防団でホース運び(断水しているため水をホースで運ぶため)と交通整理のため、現場近くまで行ったのですが、一日通れなかった19号線こそ通れるようになってはいましたが、雨がまだ降っているため作業は難航しているようでした。
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13日の国道19号から蛇抜けが起きた沢の様子


国道19号線は問題なく通れるようになりましたが、写真奥には橋脚が流され宙吊り状態の線路があり、写真には写っていませんがこのずっと上の橋も落ちてしまい、町内の移動が制限されている状況です。
そして水道、電気、電話が止まっており、交通整理をしている時も土砂を積んだダンプと給水車や電気工事関係の車が行ったり来たりしていました。
(災害救助のNPOやボランティアの方の車も多数走っていました)
ただ、上に書いた、砂防堰堤に大量の土砂がまだ残っており、更にその上の今回崩れた斜面にも大岩がゴロゴロしているため、二次災害が派生する可能性があり、重機で堰堤の土砂を片付けてからでないと危なくて本格的な工事はできないようです。
なお、当店のある漆畑の地域は、この蛇抜けが起きた地域からかなり離れており、直接的な被害こそありませんでしたが、国道19号線へつながる、256号線の途中(ホテル木曽路の下の辺り)も同じくらいの時間に蛇抜けが起き、半日通行止めとなってしまい、現在も片側交互通行となっています。
(大きな被害がでた箇所は限られますが、今回の雨で複数箇所が崩れている状態です)
最後に、町内の天白公園近くには、昔の蛇抜けの際に作られた慰霊碑があり、蛇抜けが起きる予兆を記されているのでその内容を…
白い雨が降るとぬける
尾先 谷口 宮の前
雨に風が加わると危い
長雨後、谷の水が急に
止まったらぬける
蛇ぬけの水は黒い
蛇ぬけの前にはきな臭い匂いがする

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