ケヤキのダニ杢とは

先日の銘木市で内々で話題だった巨木のケヤキ、玉杢と一緒にダニ杢が出ていた事を書いたと思います。

玉杢は名前の通り年輪が玉模様に出るためですが、ダニ杢は何かというと…
上の画像にある黒い節のようなものが無数にある杢をいいまして、この杢に引っ張られて木目が隆起するので複雑な杢が出る傾向があります。

ダニ杢は中心から放射状に出る杢で表皮から見ると、無数の穴のようなものが凸凹と出てます。
程度はあれこの穴が木の中心から放射状に出ており、木目を複雑なものにします。

ダニ杢が強烈に出ると杢自体が穴になるため上の画像のようになり、ホヤ貝のようだからホヤ杢なんて呼ぶ方もいます。

さて、このダニ杢、小さな節が大量に出たような感じになっており、その殆どは乾燥時にハゼて小割れになってしまうため、強度の必要な場所に使うことは出来ないのですが、希少な杢にかわりなく珍重されています。

そして、実は当店に面白いものがありまして、お気づきの方もおられるかもしれませんが、5年ほど前に記事に書いた『変わった杢のケヤキ』がこのダニ杢に非常に近いようです。

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当店にあるダニ杢に近い傾向のケヤキ(原木の時の画像)

ただ、唯一異なるのはダニ杢特有の小節(のようなもの)が乾燥した状態でもハゼていないこと。当店ではケヤキのバーズアイなんて呼んで時々削ったりしています。

玉杢や縮杢とは一味ちがう独特で好みの分かれるダニ杢、名前からしてなんだか悪そうなイメージを持たれてしまうこともありますが、希少な杢に変わりなく効果的に使うことで非常にインパクトのある物ができる面白い杢です。