2025・11月の銘木市2・全国優良銘木展示大会

木の紹介

前回、黒柿の紹介だけでいっぱいになってしまったので、今回はそれ以外の出品材を紹介。

チーク杢or瘤
チークの板が出てくることは珍しくないのですが、こういった表皮に近い材が出てくるのは初めて見ました。

クラロウォルナット瘤
市場で定番として見るようにはなりましたが、これだけ立派なのは中々お目にかからない。

花梨瘤(多分マーカーカリン)
座卓か衝立として使われていたもの。赤いのは塗装によるものなので中はもう少しオレンジ色と思われますが、かなりで大きくそれだけで価値はあるのかなと。

バストゥーンウォルナット
全体に照りがあってキラキラ。クラロにしろ、バストゥーンにしろ、交雑種は面白い杢が出ますね。

欅の玉杢/丁モノ材
以前見かけた巨大な玉杢の大盤の共木で全体にムラなくお手本のような玉杢が出ています。
原木は20〜30年くらい前に新潟から出てきたものらしく、原木の価格は当時2億円を超えたそうな…。
そんな原木から切り分けられた材で、時々出てくるんですが、とても良い値段がつくそうです。
父から聞いた話だと、まだ立っていた欅の木を祖父(2代目)が見に行ったことがあるそうです。

タモ杢の大盤
少し粗めですが、杢が出たタモ材。杢が中心までしっかり出ているのがパット見で分かるので、ある意味安心して手が出せる材です。
一見すると縮杢に見えますが、外側は柾目なのでそう見えるだけで、中心付近の板目面で波杢だとわかります。

ジャイアントセコイアの板
中々立派な瘤や板が並んでいました。ただ、レッドウッドに見えないこともなく、少し気になりましたが、説明書きまで貼られていたので、きっとジャイアントセコイアなんだと思います。

白檀
木材といえば木材ですが、使用用途が市場の他の材と明らかに違うので、市場で見かけること事自体珍しい白檀。
香木なので香りの良し悪しが価値判断になりますが、基本的に重量と太さで値段が決まります。試しに抱えてみたところ、60キロ以上ありそうでした。また、これだけ太いのはさらに価値があるはずなので、いい値段になったと思います。

市場内どこに行ってもところ狭しと出品材が並べられて、まさにお祭り状態。

農林水産大臣賞受賞の欅の巨木
根本に瘤がついた立派な原木で、父は記念撮影。

市場を二軒ハシゴして、大量の黒柿と出品材に面食らいながらも、じっくりと見ていったところ、帰る頃には日も傾きかけていました。
くたくたになりましたが、久しぶりの大量出品に楽しく眼福な一日でした。

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