スタンダードとスリムのボールペンの違い

当店の木のボールペンは、スタンダードタイプとスリムタイプがあります。

見た目では木軸部分の太さとクリップ形状、内部的にはレフィル(替芯)が主な違いになりますが、ご使用にあたってどういった違いが出るのか?という点について、説明してみたいと思います。
ご購入をご検討いただく際の参考になれば幸いです。

各ペンの主な仕様

スタンダードタイプ
全長:14cm 重量:約34〜36g
最大直径:約12.5mm
レフィル:パイロット・BRFNシリーズ

スリムタイプ
全長:14cm 重量:30〜32g
最大直径:約11.5mm
レフィル:パイロット・BTRF-6F

最大直径が1ミリ異なっており、2本を並べると当然ですがスリムのほうが細いです。
この軸の太さの違いはたった1ミリですが、筆記時の握りやすさに直結する部分で、実際に持ってみると結構違います。

どちらが良いのかという点に関しては、ご使用される方の手の大きさや書き方、使用環境等様々な要素が絡んでくるため、一概にどちらとは言えませんが、ざっくり用途で分けることができます。

見た目ではこれだけ太さが違います

スタンダードは長時間筆記に

一般的にはある程度太い方が表面積が広くしっかりと握ることができます。そのため長時間握り続けても疲れにくい傾向にあり、スタンダードタイプは書斎やオフィスでのデスクペンとしてじっくり書き物をされる方にオススメします。

スリムタイプは持ち歩きとちょい書きに

見た目に細くスマートな印象があり、手帳やポケットに挟んで持ち歩きたいという方にオススメしています。
特に出先でちょっとメモを取ったりといった際に丁度いいですね。
また、スマートな印象もあり女性の方が使用されることも多いです。

ご注意:もちろん、スタンダードを持ち歩きメモ用に使われる方や、スリムタイプを長時間筆記に使われる方もおられますので、あくまで目安程度にしてください。

木軸部分の木目に関しての違い

直径は1ミリの差ですが、表面積が大きい分スタンダードタイプの方が木目がしっかり出ます。そのため、杢物の場合同じ材を使ってもスタンダードの方がより良い杢になる傾向があります。
そのため、スリムで良い杢になるのはかなり良い材に限定される傾向にあり、黒柿にいたっては圧倒的にスリムの方が良い杢を出すことが難しいです。

クリップの違い

上がスリムタイプ・下がスタンダードタイプ

クリップに関してはどちらが良いというものではなく、好みになると思います。ただスタンダードの玉クリップはバネが強くポケット等に引っ掛けにくいとのご指摘もあります。
なお、どちらもクリップメーカーの汎用金型によるクリップのため、今後オリジナルに切り替える可能性があります。
また、クリップ取り付け部分の部品形状が異なるため、この二種類を付け替えて使用することはできません。

レフィルの違い

各初期芯:左がスリム用・右がスタンダード用

どちらもパイロットさんのレフィルが入っているのですが、スタンダードに使用しているBRFNシリーズ(初期芯はBRFN-30F(0.7))と、スリムに使用しているBTRF-6では性能が大きく異なります。

スタンダードの標準レフィルであるBRFNシリーズはアクロインキ(低粘度油性インキ)のため、ペン本体の重量と相まって非常に書き味が良く、ストレスなく書き続けられます。
また、ペン先の太さも初期芯の0.7以外に0.5、1.0、1.2、1.6があり極細から超極太まで選ぶことができます。
インクタンク自体も大きめで一本のレフィルで長くご使用いただけるため、軸の太さと合わせて長時間筆記に向いた仕様となっています。
*初期芯のBRFN-30F以外はお客様でお買い求めいただき取り替えてください。
*1.2、1.6はBRFシリーズで通常の油性インキになります

スリムの方のBTRF-6は一般的な油性インキで汎用タイプのレフィルのため一部の水性ゲルインキや三菱鉛筆製のレフィルで代用が可能です。
>>スリムのレフィルに関してはこちらをご確認ください

芯の太さは初期芯が0.7ですが、対応しているレフィルの中には油性で0.5、ゲルインキで0.3,0.4と細い方のレフィルが複数あります。

二本のレフィルを比較すると、インクタンクの大きさが結構異なっておりインクの量も違い、ざっくりとですがBRFNシリーズはBTRF-6に比べ筆記可能距離が3倍〜4倍長いみたいです。

結局どっちがいいのか?

道具として見ると、スタンダードタイプの方が書くことに特化しており、長時間筆記を意識しています。
それに対しスリムタイプは少しでも細くし持ち歩きやちょっとした時に出し入れをスマートにといったところを意識しており、製作コンセプトが異なっています。
また、スリムに関しては木のシャープペンシルとの部品の互換性もあり、使用環境の変化に伴う部品換装といった選択肢もあります。

スタンダードタイプとスリムタイプの特性は概ね上記の通りですので、普段のご自分の使用環境や使い方と照らし合わせていただき、合った方をお選びいただければ幸いです。