2018・6月の銘木市

木のボールペン木の紹介

今月も銘木市見に岐阜へ。
今回は少し大きめの特別市(岐阜銘青会特別市)ということで、通常よりも多い点数見られるということでワクワクしながら中へ…

銘青会の旗のかかった場所は、クラロウォールナットのコブ、大盤、ポプラのコブの大盤といった一押し材がズラリ。
どれもいい材でしたが、うちで使うには大きすぎる(切ってしまうのがもったいない)んですよね。

ミャンマー産のチークの大盤
ミャンマー産チークは本チークと呼ばれており、世界有数の銘木なんですが、ご多分に漏れず乱獲による枯渇が危惧され現在では政府主導の計画伐採のみで流通量の少ない材になります。
そんなミャンマー産チークの大盤は近年ほとんど見ることがありません。
乾燥材ということなので長い間倉庫に眠っていたものなんじゃないかと思いますが、チークのしっとりした感触が良かったです。

タモの玉杢
倉庫の奥の定位置にいつものようにタモの玉杢板が今回も並んでいました。
ほぼ毎月、同じ場所にタモの杢板を並べられる業者さんもすごいですが、ちょっと薄暗いところでギラギラ輝いているタモの杢はとても魅力的です。

ケヤキの大盤の真ん中あたり
板の真ん中あたりに赤太と白太のコントラストと木目の妙。
一枚の絵画のように木目が面白かった写真を一枚。

ポプラのコブの切れ端
干割れはあまりしていのですが、粒(節)が黒く後から抜けてしまいそうなので手を出していませんが、試してみたい材ですね。
それにしても最近、市に行くと良く見かけます。

こちらはなんのコブかわからなかった塊。
バキバキに干割れしていて、使い道が限られそうなのでしたが、杢自体は面白かったです。

クラロウォールナット縮み杢板
まぁまぁ大きい板でしたが、いい感じの縮杢が入っていたクラロ。

屋久杉の区画
市場に来ると、必ず屋久杉が並んでいるスペースがあり、まだあるとこにはあるんだなぁと見ていたのですが、以前に比べ少しずつ確実に質が落ちてきているのが見て取れました。

伐採禁止になってから40年、倒木すら枯渇し、倒木の根本を切り出しているということを聞いたのが10年近く前でそれももうあまりないようなことを聞いたのが数年前。
良い材がほしいのはやまやまですが、屋久杉を一度切ってしまったら同じ木が育つのに少なくとも1000年かかるわけで、屋久島の美しい自然を守るためには必要なことです。
今現在流通している材を大事に使わなくてはいけませんね…

ということで、面白い材から、今後を考えさせられる材まで色々な材を見ることが出来た6月の銘木市でした。

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