兆春塗りのボールペン完成

木のボールペン

明日から12月と言うことで、毎年恒例年末の変わり杢の特売を来週開くべく只今準備中…と、言うことで今回販売するペンのご紹介。
9月に紹介した兆春塗りのボールペン。会津で伝統工芸士、折笠さんから販売用が仕上がり、当店に送られてきたため、早速部品を組み付けて、一人ニヤニヤしておりましたw
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しかも今回送られてきた兆春塗りのパーツ、赤色だけじゃなかったんです…


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どうでしょうか?黒漆に金箔の非常に美しい兆春塗りの模様…
赤の華やかで艶やかな色合いもすごくいいですが、吸い込まれそうな黒とそこに光る金色のコントラストがいいですね~。
この兆春塗りは漆と純金箔を幾重にも貼り、塗り、研ぎ出す工程を数十回繰り返し仕上げる、折笠さんの独特の技法で、金と漆の織り成す模様が非常に美しくなっています。
この兆春塗りの伝統工芸士、折笠さんとは東京での催事で知り合ったんですが、物腰の柔らかい優しそうなおじいちゃんと言った感じで、催事の仲間内でも人気者だったりしました。
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真ん中の方が折笠光助さん
3月の震災では家が傾いたり、工房が大変なことになってしまったと話していましたが、それすら笑い話にしてニコニコされていたのが印象的な方で、ことさら漆の話になると目付きが変わるのはやっぱり職人さんでした。
この折笠さん、実は凄い方なんですが、私の話だと全然その凄さが伝わらないので、折笠さんの略歴をご紹介
【折笠兆春(光助)略歴】
昭和15年2月14日 会津に生まれる/ 昭和33年 会津工業高校漆工科卒/ 父 光民に師事 現在に至る
<日展会友 日本新工芸家連盟評議員審査員/日本新工芸家連盟問東北会顧問/河北工芸展顧問/福島総合美術展運営/招待/審査員 福島県美術家連盟会員/評議員>
平成12年:郡山市文化団体連絡協議会 文化栄誉賞受賞
平成16年:郡山市社会教育功労賞受賞
昭和53年:皇太子両妃殿下卸来県献上品 御下命
平成7年:日本国民体育大会 皇太子両妃殿下卸来県献上品 御下命
平成8年:三笠宮妃百合子様献上品 御下命
≪河北工芸展≫ 平成4年~平成20年 受賞4回、他招待出品等
≪日本新工芸東北会展≫ 昭和57年~平成20年 受賞3回、他会員出品等
≪日本新工芸展≫ 昭和55年~昭和60年、昭和62年~平成20年 入選9回、他会員出品/審査員出品等
≪日展≫ 昭和56年、昭和62年~平成4年、平成6年~平成20年 入選22回
さて、すっかり書くタイミングを逃してしまっていましたが、こちらの兆春塗りのボールペン、一本35000円にて、販売予定です。
ご興味のある方は、来週木曜日の夜に予定している変わり杢の特売にアクセス下さい!

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