屋久杉の年輪は1cmで何年分?

木のボールペン木の紹介

先日紹介した屋久杉を製材しました。

塊のまま保管するには少々大きいので、製材機で板に挽き割って行きます。
ということで屋久杉の濃厚な匂いが充満した製材時の様子がこちら↓

板挽きして屋久杉を束にした状態(全体の一部)
そこそこ大きな塊だったので、持ち運べるようにいくつかの束に。

木口

製材した表面(追柾目)
柾目部分をが非常に緻密なことがわかると思いますので、この部分に定規を当ててアップで↓

年輪の細かいところだと1mmの中に年輪が3〜4本あります。
試しに定規の40mm〜50mmのところの年輪を数えたら、23本あったので1cm成長するのに23年かかっていることになり、上の画像の範囲だけで100年以上の歴史があることになります。

『年輪年代学』という、切り株の年輪幅と天候や気温のデータを比較することで樹齢や生年を測定する方法というのあるのですが、屋久杉でそれを行うと面白いだろうな思っていたところ、考えることは皆同じで、すでに屋久杉の年輪からはるか昔の気候を調べる研究があるみたいです。
屋久杉の場合、最低でも1000年以上。縄文杉クラスになれば軽く紀元前数世紀前まで遡って当時の気候が分かるわけです。
(実際には複数の検体が必要で、簡単には行かないないそうです。)

なんにしても1000年以上の歴史を持つ屋久杉、年輪一つ一つが悠久の歴史を刻んできた証だと思うと、年輪を眺めているだけで時間を忘れてしまいますね。

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