木挽屋魂

店舗改装

年末に富山県の恩師のところへ伺った際、木挽鋸が飾ってあり、眺めていたら、

「君のところにもあるでしょ?昔の人が使っていたものなんだから飾ってあげなよ」

と言われまして、『確かに!』となんだか納得してしまい、工場にしまい込んでいた木挽鋸を引っ張り出しました。

3本の木挽鋸
切り倒した木を板挽きするためのノコギリで、初代も使っていたであろう、100年くらい前のものと思われます。
製材機が出来るまでは、この鋸を使って人力で板を切り出していたそうです。

鋸の背の方に叩き跡があるんですが、これは背の方を叩いて薄くし、刃物が入っていきやすくするためです。
かなり古く柄の部分も黒くなっていますが、手入れすれば使うことは可能。

100年前に初代がこの地で木挽屋として始めた野原工芸、この鋸がなかったら現在の当店はなかったかもしれない…ということで、お店の壁面にディスプレイすることにしました。

来店の際は、古いノコギリに歴史を感じていただけたら幸いです。

ちなみに、種類の違う鋸がまだ4丁ほどあるんですが、流石に全部飾ったら武器屋のようになってしまうのでやめました…

コメント

  1. 白神秀敏 より:

    初めまして、木挽鋸 大迫力ですね! 野原工芸様のことは知らなかっいたのですが、100年の歴史のある会社なのですね、

    ご存じかもですが、神戸に「竹中大工道具館」という博物館施設があり 同じ大鋸?や昔のの大工さんの道具の展示があるようです 自分は岡山なのでまずはそちらに行ってきたいと思います 手作りの素晴らしいお仕事、応援しています
     

    • kazu より:

      思いの外大きく、中々の迫力です。ご先祖様がこれを担いで山の中に入っていっていたのだと思うとなんとも感慨深いです。
      竹中大工道具館、中々行く機会がないのですが、行ってみたい場所です。

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