スポルテッドトチをスタビライズ

以前からちょこちょこ集めていたスポルテッド材をスタビライズドウッド（樹脂含浸）しました。

ベースのスポルテッド・トチ

スポルテッドとは、鳥や虫といっ外適要因から傷つき、雨水とともに細菌やカビが入り込んだことによる腐朽により、黒い帯状の模様が入った材のことで、木目とは異なる非常に面白い模様が特徴です。
＊乾燥することで腐朽は止まっています。

より詳しくは、当店従業員が以前ブログで紹介していたのでそちらを御覧ください。

上記説明の通り、『腐朽=朽ちかけ』のため材としては脆くそのまま使うには向きません。
そのため、スタビライズウッド（樹脂含浸）化することで強度を確保します。

早速制作してみたスタビライズド・スポルテッドトチのペン

材の特性上、部分的に入りにくい部分もありますが、概ね仕上がりは良い感じ。
模様が個性的なこともあり、無着色が特に面白い♪

縮み杢のスポルテッドもスタビライズ中

元々スタビライズドウッドは面白い模様があるけど脆くなった材の強度を上げて、有効活用するための技術のため、スポルテッドとの相性が非常に良いですね。

どうしてもスポルテッドの模様が複雑に入った部分というのはその分腐朽も進んでいることが多く、朽ちかけの材の特性上、極度にスポンジ状になってしまった部分や、内部割れが出てきてしまうこともありますが…

なお、スポルテッド自体個体差の非常に強く何かしら傷があることが多いので、店頭での販売に限らせていただきます。