縮杢色々

木のボールペン木の紹介

杢の中でも比較的ポピュラーで、よく見かける縮杢(チヂミモク)、大径木の柾目面に出やすい杢で、木目が細かく波打ったような縞模様が見る角度によってメラメラと動くのが特徴。
虎の縞模様に例えて『虎杢』と読んだり、欧米ではカーリーヘアのようなので、細かく波打ったものはカーリー、縮幅が広い物はウェーブと呼びます。

トチの縮杢のアップ
特にトチやカエデの縮杢が有名ですが、先日の銘木市にはそれ以外もあったのでご紹介。
と言いつつ一枚目はカエデ(^_^;)

メープルの縮杢(カーリーメイプル)の大判

縮杢のアップ
トチと共に有名なカエデの縮杢、トチに非常によく似ていますが、よく見ると木目に違いがあり、カエデの方が圧倒的に硬いため、仕上がりや経年変化に大きな差があります。

faa0f3b4dbff5ccd72099481da5d2f57.jpegタモの縮杢が入った大判

縮杢の出ている部分
当店でも木のペンにて通常販売しているタモの縮杢。トチやカエデのような年輪がはっきりしていない散孔材と異なり、年輪のはっきりした環孔材のため、年輪の木目が波打っているわけではないのがよく分かるかと思います。(年輪が波打ったものは波杢と呼びます)
ちなみにこの縮杢の材の神代もたまに出てきますが、これがまた綺麗なんですよね♪

98d35e10b3296d76364fea5e61d09616.jpeg栗の縮杢
表面に割れ止が塗られていて色が少し濃いですが、こちらは栗の縮杢。
うちの倉庫を探せば出てくるかもしれませんが、今のところない材。
こちらも大きな板の柾目面にのみですが、かなり綺麗な杢が出ていました。

これらの縮杢は樹でいうところのシワのようなものなので、樹輪を重ねた大径木に出やすい杢になります。そのため極端なことを言えば、どんな樹種であっても出ることがある杢で、当店でも部分的にですが、様々な樹種で出ているのを見つけることがあります。
また、昔から一寸(3cm)の間に八回縮み模様があることを『一寸八縮』と言い理想の縮杢といわれているのですが、一寸八縮は”数え方”によってはかなり細い杢なので全体がそうなっている材に出会ったことはまずないです(^_^;)

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