2023・6月の銘木市

木の紹介

今月も岐阜の銘木市場へ行ってきました。

色々と予定が重なり3ヶ月ぶりの銘木市(代わりに父が下見に行っていましたが)は梅雨の合間の快晴。

韓国産の黒柿

市場の屋根のあるところに入ってすぐに置いてあったので目を引きましたが、よくよく見ると割れがかなり入っていました。

バキバキの黒柿の木口

模様の感じは黒柿と言うよりブラックアンドホワイトエボニーでちょっと大味でペン向きではないけど面白い模様。
ただ、かなりバキバキに割れておりまして、詳しい方に聞いたら水中乾燥や養生といった下処理せず日本に運んだのだとか…なんとも残念。

*もしお近くで柿の木を切って黒い模様が出た場合、すぐ材木屋さんにお声がけください。
黒柿を割れないように乾かすのは非常に面倒で機材や場所がない素人が行うことは大変難しいです。

ポプラ瘤の盤
ここ数年よく見かけますが、粒が結構抜けているのでそのまま使うにはちょっと厳しい材。
2年前にひと山仕入れたものがあるので、まずはそっちを使わないと…

欅の玉杢入り大盤
2月にかなり良い杢を拝んだのでどうしても比べてしまいますが、これはこれで良い。

タモ杢の厚板

杢と言ってもそこまで深い杢ではないのですが、タモの主な出荷元がロシアのため世界情勢が安定するまでタモ自体安定供給できなくなっている現状では貴重な一枚かも。

栃のスポルテッド入り

最近市場でもよく見かけるようになったスポルテッド。以前仕入れたものがそろそろ使えそうなので梅雨があけたらスタビライズしてこうと思います。

栃杢の大盤

全体に中々強烈なストレスカーリーが入った栃の大盤。中央下部分(少し黒いところ)はそのまま使うにはちょっと厳しいですが、一枚で色々な杢が見られて面白い♪
当然ですがこういうのは刻むより板で使いたいですね。

なんて感じで見てたら、トレードマークのオレンジTシャツを着た工房楔の永田さんにも遭し、強制的に動画収録に巻き込まれましたw
使われるかはちょっとわかんないけど…

ということで、汗の張り付く蒸し暑い6月の銘木市場でした〜。
個人的に数カ月ぶりの市場、要る要らないは別として、色々な材を見られるこの場所はとても楽しく勉強になるところです。

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