1月に黒柿の原木を仕入れました。
一本の木を短く玉切りにした状態で市場に出品されていたものですが、当店で使う分には問題なかったので数本仕入れました。
まずは製材機で白太部分を取って、微調整しやすい状態にして、板に挽き割っていきます。
本来、黒柿はそのままだとバキバキに割れてしまうため、原木のまま流水に数年漬けてアク抜きしないといけませんが、当店の場合はそれほど大きな塊の必要がないので板に挽き割ってからアク抜きをすることで時間短縮をします。
まぁそれでも使えるのは何年も先ですが…
板の状態の黒柿
模様のいい部分もあれば粗い部分、薄い部分もありますが、全体的には十分いい表情の材が取れました。
部分的には孔雀も♪
板に挽き割ってからアク抜き、乾燥、養生と使えるのは何年も先ですが、生モノを扱う木の仕事で一番大事なのは焦らずじっくりと木の準備ができるのを待つこと。
黒柿に限らず、乾燥や養生が出来ていない材を加工すると必ず後で割れたり反ったりといったしっぺ返しを喰らいます。
ということで、皆さんの目に触れるのは何年も先ですが、1月に仕入れた黒柿の紹介でした。
コメント
黒柿ってどれくらいで艶が出てくるものなのでしょうか…
あと本店に行けば特上黒柿ってありますか?
分さん
使用頻度やつ合われる方の体質によりますので、一概にこれくらいというものはありません。
また、本店に常にあるわけではありません。